需要の所得弾力性とは?|ミクロ経済学(12)

財の分類
世の中の財には、考えて見れば、いろいろな財がある。
高所得出ないと買えないブランド品や高級車、また、生活に必要なお米やパン、電気、水道なども財のひとつだが、ブランド品と財としての特性が違うのは明らかだろう。
前者は、無くても生きては行けそうだ。
そうした、財の特性の違いを経済学ではどう捉えているのだろうか?
経済学では、所得弾力性により、下級財、中級財、上級財の3つに分類している。
また、上級財は正常財、下級財は劣等財と呼ばれることもある。
さらに、上級(正常)財は、奢侈品と必需品に分けられる。
奢侈とは、しゃしと読み、ぜいたくという意味だ。経済学では、贅沢品とは言わず、奢侈品と呼ぶ。
需要の所得弾力性
ミクロ経済学()で供給の価格弾力性について解説した。
実は
○○の□□弾力性
とは
□□が1%上昇したときに○○が何%上昇するかを表現したものと覚えれば分かりやすい。
だから、需要の所得弾力性とは、
所得が1%上昇したときに、需要が何%上昇するか
である。
ちなみに式も一般化できる。
○○の□□弾力性 = ○○の変化率/□□の変化率 = (○○の増分/○○) / (□□の増分/□□)
つまり、これだ。。
= (○○の増分/□□の増分) × (□□/○○)
だから、需要の所得弾力性は、
(需要増分/所得増分) × (所得/需要)
になる。
チップスだか、
供給の価格弾力性
需要の所得弾力性
需要の価格弾力性
これら全てこの一般式でできる。
財の分類定義
この値を需要の所得弾力性と呼び、エータ(nの右側がgみたいなやつ)で表現すると、以下の定義だ。
エータη<0⇒下級財
エータη=0⇒中級財
エータη>0⇒上級財
さらに、上級財の中でも
エータη<1⇒必需品
エータη≧1⇒奢侈品
となる。
つまり、所得が上がった時に需要が減るならそいつは下級財(劣等財)だ。
所得上がっても、需要が上がりも下がりもしないのが中級財。
劣等財でも正常財でもない変な財だ。
そして、所得が上がった時に需要が増えるのは上級財(正常財)。
2つに分類され、
所得の上昇率より低いのが、必需品。
所得の上昇率より需要の上昇率が高いのが、奢侈品。
となる。
先ほど、奢侈品を贅沢品だ。と言ってしまったが、経済学では、レジャーや教養などが奢侈品にあたる。
所得消費曲線
ちなみに、縦軸にy財、横軸にx財をとり、価格を固定して、所得のみを増加したときの最適消費点を繋いだ曲線を所得消費曲線という。
一応、知っておいた方が良さそうだ。
photo credit: punxie89 via photopin cc
編集後記
中小企業診断士の試験勉強のために、書いてるのでそれなりに大事なキーワードはおさえています。
お断り
当ブログは、「先生が生徒に説明をする体(てい)」で書いていますので、ご理解の上お読み下さい。
もし、間違った表現などがあれば、こちらへご連絡ください。
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