カテゴリー:経済学
はじめに ここまでは、完全競争市場という社会的余剰が最大化された市場(最も効率的に資源が分配された市場)を前提にしてきた。 が、実際の世の中(現実の市場)は、ほとんどが市場の失敗のよう…
寡占市場独占市場はプライスを決定する一企業が存在する市場である。寡占市場は、かせんしじょうと読む。独占市場と違い幾つかの企業により市場が占有されているケースである。寡占市場では、相手企業の行動を伺いながら、意…
独占市場ここでは、不完全競争市場の最初のモデルとして、独占市場について、大事なポイントだけ、触れておく。独占市場とは何か。それは言うまでもなく、市場に一社しか存在しない市場の事である。完全競争市場では、参…
不完全競争市場これまでは完全競争市場を基本に考えてきたが、ここからは不完全な競争市場について考えていく。不完全だと複雑なことが多く、とっても挫折したくなるが、ここからが大事なところになって来るのて、得られることも大きいはずだ…
保護貿易前回は貿易を行うことによって自国にとっても、相手国にとっても余剰は増加することを学んだ。これは貿易を行うことに規制を設けていない自由な貿易での余剰分析であった。自由貿易の対義語に保護貿易というのがある。…
自給自足市場貿易をまったくしていない国の国内では、需要曲線と供給曲線の交点が均衡点となる。こうした貿易をしない国内での市場を自給自足市場と呼ぶ。これまでの市場は、貿易をしていないことを前提として考えて来た…
ヘクシャー・オリーンの(第一)定理比較優位の説明では、我が家の家事の例を通して、労働力を生産要素として優位性を考えてみた。しかし、生産要素には、材料、設備、技術、労働などあらゆる種別の生産要素がある。ヘクシャー・オリ…
リカードの比較生産性国際貿易を考える上で、どのような利益を生み出すのか。というのを理解していく。リカードの比較生産費説が、その考え方の基本となる。私の妻は絶対優位リカードの比較生産費説を理解するために…
パレート効率の定義ミクロ経済学において、重要なキーワードの一つに、パレート効率という言葉がある。前節の余剰は、一つの財に焦点を絞って考えた論点だが、パレート効率性では、複数の財を考慮にいれて考える。パレート効率の定義…
社会的総余剰は必ず減る前節では、社会的総余剰が完全競争市場で最大になることを説明した。この節では、政府による介入により市場がどう変化するのかを確認する。社会的総余剰は、政府による介入が加わることによって政府が得られる便益、要するに…