経済学の初心者が教える経済学|ミクロ経済学(1)
Contents
経済学とはなにか
経済学とは世の中の経済事象を単純化して捉える学問だ。
その目的は何か?
世の中を経済的に豊かにすること。だと私は信じている。
この点は諸説あると思うが、ここでは深入りしない。
単純化というのだから複雑な問題もシンプルに考える必要がある。
そのために、2つの大前提がある。
ひとつは、「誰もが自分の利益を最大化しようとする」ということ。
もうひとつは、「情報の完全性が成り立つ」ということ。
つまり、
あの店長は嫌いだから少し高いけどこっちで買おうという人や、
今日買った洗剤が、実はとなりのお店ではもっと安く売っていたのを知らずに高い方を買ってしまった
なんて人はいないということだ。
そう、現実的には、そんな人は相当いるだろう。
現実的でないのなら、意味ないじゃーん。なんて、言ってはいけない。(笑)
企業行動の分析
需要と供給という言葉はご存知だろうか?
需要は買いたい気持ち、供給は売りたい気持ちだ。
ミクロ経済学では、まず物を売る側である企業の気持ちになって考える。
そうすると、供給の性質がわかる。
企業の行動を分析するのは、それが目的だ。
その目的を見失わないことは大事。見失うと、どんどん、つまらなくなるから気をつけろ。
では、企業の気持ちになって考えてみよう。
イメージをわかすために、ラーメン屋を経営しているのをイメージしてみる。
まず、場所を確保しないといけない。
借りてもいいし、買ってもいいが、店舗(場所)が必要だ。
少なくとも、その時点でお金が掛かる。
次に材料の調達だ。
これは売る分だけ必要になる。
10杯売ろうと思ったら、10杯分だし、100杯売ろうと思ったら100杯分必要になる。
とりあえず、一杯1000円で売って、材料費は200円としよう。
そうすると、800円も儲かる。
うはうはだ。
そんな高いと売れないのでは。。と言う人がいる。
大丈夫。とりあえず、ここではそれは考えなくていい。
価格による、影響は後で出てくる。
でも、ちょっとまて。
最初に店かりたときにお金がかかったな。
800円も儲かるなら、うはうはだと思ったが、そうでもないかも知れない。
取り返さないといけない。
だから、1日、100杯とか言ってないで、そうだ、1000杯売ろう!
まてまて。
でもよく考えたら、1000杯売るためには、この店では狭いのではないか?
人も足りないのでは。。
だから、
新しい店舗に移ろう。もっと家賃の高い。。
そして、人を雇おう、もっとたくさん売るために。
どうだろう。
売る側の気持ちが、何となくイメージは出来ただろうか?
まず最初にお金が掛かる。そして、売るラーメンの数が、増えれば、利益はふえるが、そのまま単純に利益が増加するわけでも無さそうだ。
それじやぁ、一番儲かるのは何杯なんだ!俺はわからん!
とか言っている人は経済学の前提では存在しない。
みんな、
利益が最大化出来るラーメンの数が計算出来て、
その量をつくることができる。
ちなみに、経済学で重要なキーワードに、限界○○というのがある。
ある数量(例えば100杯目)からひとつ増やした(その場合101杯目)を作るために、必要な費用の増加分を限界費用と呼ぶ。
また、1杯増やしたときの利益の増加分を限界収入と呼ぶ。
実は、この2つはここでは大事なキーワードだ。
実は、この2つの値が同じ時、つまり、限界費用=限界収入の時に、利益が最大化される。
すごいだろう。
それさえ知っておけば君も億万長者だ。
でも、限界費用=限界収入の時に利益が最大化されるのは、なぜかって?
そうだな、その回答には数日時間をくれ。
つづく
お断り、編集後記
経済学は、世の中の仕組みがわかるとても興味深い学問ですが、初心者向けと謳っている本でも、実際読んでみると難しい経済学用語ばかりで、業務で必要に駆られないとなかなか学ぶことができません。
結局どういうこと?みたいなことが多々あるので、自分の理解を表現するためにブログを掲載しています。
今回は費用関数イメージが理解できれば良しとしています。
photo credit: Alex E. Proimos via photopin cc
当ブログは、「先生が教えを乞う生徒に対して説明をする体(てい)」で書いていますので、失礼な表現があるかもしれませんが、ご了承ください。
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