損益分岐点と操業停止点|ミクロ経済学(3)
損益分岐点と操業停止点
前回書きかけたが、長くなりそうだから、新しい記事で説明しよう。
この2つは違いがわからん、というやつが多いな。
たしかに曲線を使っての説明は私もさっぱりわからんが、そんなに難しく考える必要はない。
安心してくれ。
損益分岐点
家賃だとか、材料費だとか、人件費だとか、全て足したら、総費用となる。
この総費用が総売上より低くないと利益が出ないはわかるな。
しかし、総費用が総売上より高いなら損失になる。
これも難しくないな。
だから、総費用=総売上が損益分岐点だ。
どうだ、簡単だろう。
操業停止点
操業停止点と損益分岐点の違いがわからないケースが多いようだ。
それは、損益分岐点を過ぎてマイナスになっているのに、なぜ操業停止点なるものがあるのか?
損益分岐点=操業停止点では、ないのか?
よくある疑問はたいていそういったところだ。
それじゃ、開業仕立ての時期を考えてみよう。
店舗に10万(固定費)、材料費200円は随時払い(変動費)、一杯1000円で売る。
100杯、売った時点で考えるとどうなる?
総費用=10万+200円×100杯=12万
総売上はどうなる?
総売上=1000円×100杯=10万
総売上-総費用=-2万
マイナスになったな。つまり、損益分岐点を割ったな。
このとき君は店畳む?(操業停止する?)
当然、畳まないな。
何でだ?
まだ、初期の固定費用が全部回収出来てないからだ。
むしろ、これから儲けるんだ!
と意気込むだろう。
それが当然。
損益分岐点を割っても営業は止めない気持ちがわかったか。
それじや、どうなったら店畳む?
もし、ラーメンの人気が急に落ちて、市場価格が200円を切ったら店畳むだろう。
もしくは、小麦粉が高騰して材料費が1000円になったら店畳むだろう。
つまり、変動費だけ考えて、少しずつでも利益があるなら続けるし、無いならやめる。
しきで書くと、
価格=一杯の売上=材料費(変動費)
となる時に操業が停止される。
操業停止点とは、たったそれだけのことなのだ。
photo credit: kevin dooley via photopin cc
編集後記
操業停止点と損益分離点の意味の違いを自分なりに分かりやすく説明してみました。
お断り
当ブログは、「先生が教えを生徒に説明をする体(てい)」で書いていますので、ご理解の上ご参考にしてください。
もし、間違った表現などがあれば、こちらへ修正内容を添えてご連絡ください。
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