従量税と従価税の課税効果の違いとは?|ミクロ経済学(6)
課税の種類
税金には色んな種類がある。
例えばタバコ。
販売価格の6割以上は税金だが、税金は1000本当たりでいくらかが決まる。
価格には関係ない。
例えば、高いタバコも安いタバコも税金は同じだということだ。
一方で消費税や関税のように、価格に対して決まる税金もある。
この場合、数量には関係なく、価格によって税金がきまる。
経済学では、前者を従量税と呼び、後者を従価税と呼ぶ。
ここでは、この2つの課税方法が供給曲線にどのような影響を及ぼすのかみてみたい。
従量税
量に従って決まる課税を経済学では、従量税と呼ぶ。
ちなみに、車の重量税と字が違うので注意が必要だ。
この従量税の場合、供給曲線は税金分上にシフトする。
数式による理解をしよう。
課税後の費用関数は
Ct(x) =C(x)+tx
だ。
この式から課税後の限界費用がわかる。
MCt(x) =Ct(x)’ = C(x)’+t = MC(x)+t
限界費用がt上昇することがわかる。
企業の供給曲線は平均費用以上の価格で限界費用関数となるので、供給曲線がt上にシフトする。
また、平均費用も数式では
ACt(x)= Ct(x)/x= AC(x)+t
+tとなりt上昇する。
従価税
それでは、後者の従価税について考えてみる。
あるPという価格に対して供給量がSであったとする。
その場合、生産者価格は、限界収入となり、限界費用とも一致する。
限界収入=価格に税金が掛かるため、数式では、
(1+t)×限界収入=価格
となる。
限界収入を中心に考えると、
価格/(1+t)=限界収入となり、企業の価格はへる。
だから、課税前と同じ収入を得るために、企業は価格×(1+t) の価格で供給する。
つまり、供給曲線は、課税前の供給曲線を(1+t) 倍上にシフトさせてものとなる。
photo credit: 401(K) 2013 via photopin cc
編集後記
図を入れないと限界ありますね(-_-;)
お断り
当ブログは、「先生が生徒に説明をする体(てい)」で書いていますので、ご理解の上、参考にしてください。
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