menu
閉じる
  1. 絶対優位でなく比較優位がスゴイ|国際貿易|ミクロ経済学(22)
  2. 生産関数によるアプローチ|ミクロ経済学(7)
  3. 貿易に関税をかけると余剰はどうなる?|ミクロ経済学(25)
  4. 長期における費用関数|ミクロ経済学(5)
  5. 人々はなぜ貿易をするのか|自由貿易による余剰|ミクロ経済学(24)
  6. 需要の価格弾力性とは?|ミクロ経済学(13)
  7. ワルラス的不安定なのにマーシャル的安定?|ミクロ経済学(18)
  8. 余剰分析を考えてみる|ミクロ経済学(19)
  9. 予算制約線とは?|ミクロ経済学(9)
  10. 損益分岐点と操業停止点|ミクロ経済学(3)
閉じる
閉じる
  1. 効率的市場仮説
  2. インカムゲインとキャピタルゲイン
  3. 知的財産権における過失の推定規定
  4. 契約不適合
  5. 改正民法における債務不履行の大きな改正点のひとつ
  6. 会計監査限定監査役が採用可なのは?
  7. 監査役の任期
  8. 売主追加請求権について
  9. リスクプレミアム
  10. リスクフリーレートとは
閉じる

重要論点がわかる!中小企業診断士ブログ

経済学からみた利潤を最大化する方法|ミクロ経済学(2)

完全競争市場~価格は市場がきめるもの

ラーメンを売るときに値段を決めるのは、ほかでもない、経営者であるあなた だ。

それは誰も疑いようもない。

しかし、ごまんとあるラーメン屋が味やサービスに大した差別化が出来ず、あなたも似たようなラーメンしか提供出来ないのなら、値段を決めるのは、市場になる。

完全競争市場では、みんなかプライステーカー、つまり価格受容者になる。

そんなもん、俺には関係ないと言ったってダメだ。

10000円のラーメンを売ろうとしたら並大抵の努力が必要なのは分かるだろう。

だから、最初はプライステーカーだと考えておくことだ。

利潤を最大化するには

それでは、前回、宿題に上がっていた問題についてはなそう。

限界費用=限界収入の時に利潤が最大化になるのは何故か?

この回答に数日間というのは長すぎた。

つまり、当然のことを難しい言葉で言っているだけで中身は簡単だ。

まず、

限界費用とは何だったかな?

そう、ラーメンを1杯追加で作ったときに追加で掛かる費用。
これは前回話した通り。

ここでは、「1杯追加で増えた費用」と言おう。

じゃあ、限界収入は?

同じ考え方だ。

ラーメンを1杯追加で売ったときの追加で入ってくる収益。

これも、「1杯追加で増えた収入」と言うことにする。

1杯つくっても売れない可能性もあるのでは?なんて心配ご無用。

とりあえず、ここでは、それは考えない。

作ったら必ず売れると考えよう。

そうすると、ラーメンを1杯追加で作ったときの利益は?

さあどうなる?

「1杯追加で増えた収入」-「1杯追加で増えた費用」= 「ラーメン1杯追加で増えた利益」

となる。

それでは、「ラーメン1杯追加で増えた利益」がプラスなら、あなたはどうする?

「作る!」

だろう。

利益がプラスなんだから。

そんじゃ、「ラーメン1杯追加で増えた利益」が0だったらどうする?

そう、「作らない!」

だな。

なぜなら、利益でないから。それ以上作っても。

だから、限界費用=限界収入=価格のときに、利潤が最大化する。

限界費用=限界収入はあり得るのか?

たまに、こういう勘違いをする人がいる。

作れば売れないものはない。のであれば、作る数量増やせば、利益は単純に増えて行くんじゃないか?

つまり、限界費用=限界収入という状態は、作って売れたのに利益が増えないという状態である。
そんな状態には、ならないのではないのか?

という勘違いだ。

たしかに、作ったあとに、売れないものがない、という前提があるため、少しイメージがつきにくい。

限界利益が0になるケースを考えてみたい。

まず、
作る量が増えて行くとある時点で、必要な費用が増えてくる。

というのをもう一度、思い出してほしい。

例えば、1日に100杯が限界のお店で、1000杯売ろうと思ったら材料費(可変費用)以外に、何か必要だがなんだろうか。

厨房のシンクの数や鍋の数、皿の数、さらには人、店舗の増設、などなど例をあげればきりがない。

つまり、生産する数量が増え続けると、ある数量からさらに追加費用が発生し、限界費用も急激に伸びることが多いわけだ。

だから、経済学では、こんな感じで総費用が逆S字カーブの形状をもつと想定されている。

02_1

つまり、生産数を増やすと総費用が増えていくので、そのうち限界費用=限界収入になりそうだ。

とりあえず、今日はここまでにしよう。

次の回で、損益分岐点と操業停止について考えていくことにする。

そうそう、大事なことを言っておくと、

「経済学では直線も曲線と呼ぶ」

なんでかって?

それは知らん。

お断り、編集後記

限界費用というややこしい表現を説明する必要がありそうですね。

photo credit: Renée S. Suen via photopin cc

当ブログは、「先生が教えを乞う生徒に対して説明をする体(てい)」で書いていますので、失礼な表現があるかもしれませんが、ご了承ください。
もし、間違った表現などがあれば、こちらへ修正内容を添えてご連絡頂けますと幸いです。

▼▼▼続きを読みたい人は、ぜひシェア!▼▼▼

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

  1. 死荷重の解説/余剰分析|ミクロ経済学(20)

  2. 従量税と従価税の課税効果の違いとは?|ミクロ経済学(6)

  3. 損益分岐点と操業停止点|ミクロ経済学(3)

  4. 需要関数は価格変化に対する答え|ミクロ経済学(11)

  5. 需要の価格弾力性とは?|ミクロ経済学(13)

  6. ヘクシャー・オリーンモデルとは?|ミクロ経済学(23)

おすすめ記事

  1. 貿易に関税をかけると余剰はどうなる?|ミクロ経済学(25)
  2. 人々はなぜ貿易をするのか|自由貿易による余剰|ミクロ経済学(24)
  3. ヘクシャー・オリーンモデルとは?|ミクロ経済学(23)
  4. 絶対優位でなく比較優位がスゴイ|国際貿易|ミクロ経済学(22)
  5. パレート効率的な状態の事例|ミクロ経済学(21)

最新記事

  1. 前提 効率的市場では、現在までに発生している情報が全て価格に織り込まれている市場を前提としている。…
  2. インカムゲインは配当金、キャピタルゲインは株価変動による値上がり益。 キャピタルゲインは需要と供給の…
  3. 知的財産権における過失の推定規定とは、調べれば簡単わかることなんだから、知らなかったよと言ってもダメ…
  4. 改正前の民法では瑕疵担保責任が規定されていた。 この「瑕疵」という概念が変わり、「契約不適合」となっ…
  5. 債務不履行よる契約解除は、債務者の帰責事由を不要としたため、債務者に故意、過失がなくても、債権者は契…

おすすめ記事

  1. 効率的市場仮説
  2. インカムゲインとキャピタルゲイン
  3. 知的財産権における過失の推定規定

Facebook

【注意】記事へのコメント欄について

コメント欄はスパムが多いため大変申し訳ございませんが中止とさせて頂きました。修正加筆など含めこちらからご連絡いただければ、内容によりますが記事に反映することも可能です。
ページ上部へ戻る