供給関数と価格弾力性とは|ミクロ経済学(4)
価格から考える
だんたん、経済学らしくなってきた。
第一回で、供給とは、売る人の気持ちと表現したが、厳密にはちょっと違う。
ラーメンの価格がきまったとして、そのときにラーメン屋が作る数量を供給数という。
それを曲線に表したのが、そのラーメン屋の供給曲線になる。
今までの考え方と大きく変わることがある。
それはある価格に対してどれだけつくるか?
ということである。
今までは数量が増えて行くとどうなるかを考えてきた。
しかし、今度は価格が上がったり下がったりしたら数量はどうなるか?
という違いだ。
重要だから、何度もいうかもしれない。
期待を裏切るようだが、これからは、ごまんとあるラーメン屋が全体的にどう供給していくか、を考える。
君の店ひとつがどうしたら儲かるか、ではない。
ラーメン業界全体的に分かればもしかしたら、世の中の大きな問題を解決出来るかもしれない。
結果、君にも、想像も出来ないくらい、いいことがあるはずだ。
どうだ、大きな夢だろう。
供給関数
供給関数とは、価格が上がったり下がったりしたときに、ラーメンはどの程度供給されるのか?
を示した式だ。
今、既にラーメン屋をやっている人とこれからラーメン屋をやろうと思う人がいるたろう。
既にラーメン屋をやっている人は、価格が操業停止点より高いとき、つまり、一杯当たりの売上が一杯新たに作ったときの費用の追加分より大きいとき、追加のラーメンを作る。
それがマイナスなら作らない。
P(価格)=AVC(平均可変費用)=MC(限界費用)
が操業停止点だ。
一方、まだラーメン屋を始めてない人は、固定費用も含めた平均費用が価格を下回っていないと開業しない。
そうした、個別のラーメン屋の供給数の総和が、ラーメン業界の供給曲線となる。
一般的には、価格が上がるにつれて、数量が増えていく曲線だ。
経済学の場合、価格が縦軸となり、横軸に数量をとるから、供給曲線は一般的には右上がりの曲線となる。
ただし、曲線と言っても直線も含み、グラフで表現すると直線のケースがおおい。
価格弾力性
変化率という言葉がある。
例えば、価格が500円から600円に変化した場合は、
600-500/500=0.2
ΔP=価格変化差分
P=変化する前の価格
ΔP/P=価格変化率
つまり、20%の変化率だ。
さらに、価格の弾力性というのがある。
価格が1%上昇したときに供給量が何%上昇するか。
という指標で、供給曲線の傾きが緩やかであるほど、価格弾力性は高い。
なぜなら、僅かな価格の変動で供給数が大きく変化するからだ。
式は
ΔS=供給量変化差分
S=変化する前の供給数
ΔS/S=供給変化率
価格弾力性は、
供給変化率/価格変化率=価格弾力性
(ΔS/S)/(ΔP/P)= ΔS/ΔP × P/S = 価格弾力性
ということだ。
photo credit: Katy.Tresedder via photopin cc
編集後記
グラフ無しでの説明に限界あるかもしれません。。。
お断り
当ブログは、「先生が生徒に説明をする体(てい)」で書いていますので、ご理解の上、参考にしてください。
もし、間違った表現などがあれば、こちらへご連絡ください。
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