menu
閉じる
  1. 経済学の初心者が教える経済学|ミクロ経済学(1)
  2. 損益分岐点と操業停止点|ミクロ経済学(3)
  3. 余剰分析を考えてみる|ミクロ経済学(19)
  4. ワルラス的不安定なのにマーシャル的安定?|ミクロ経済学(18)
  5. 人々はなぜ貿易をするのか|自由貿易による余剰|ミクロ経済学(24)
  6. パレート効率的な状態の事例|ミクロ経済学(21)
  7. 絶対優位でなく比較優位がスゴイ|国際貿易|ミクロ経済学(22)
  8. 市場の均衡点とは?|ミクロ経済学(16)
  9. 死荷重の解説/余剰分析|ミクロ経済学(20)
  10. 長期における費用関数|ミクロ経済学(5)
閉じる
閉じる
  1. 効率的市場仮説
  2. インカムゲインとキャピタルゲイン
  3. 知的財産権における過失の推定規定
  4. 契約不適合
  5. 改正民法における債務不履行の大きな改正点のひとつ
  6. 会計監査限定監査役が採用可なのは?
  7. 監査役の任期
  8. 売主追加請求権について
  9. リスクプレミアム
  10. リスクフリーレートとは
閉じる

重要論点がわかる!中小企業診断士ブログ

パレート効率的な状態の事例|ミクロ経済学(21)

パレート効率の定義

ミクロ経済学において、重要なキーワードの一つに、パレート効率という言葉がある。

前節の余剰は、一つの財に焦点を絞って考えた論点だが、パレート効率性では、複数の財を考慮にいれて考える。

パレート効率の定義は以下の通り。

「だれかの効用をさげない限り、誰の効用も上げられない状態」

つまり、余剰で言うところの社会的総余剰が最大の状態(=完全競争市場)となる。

パレート効率性の事例

パレート効率的な事例を考えてみる。

私はサッカーが大好きだが、友人は野球が大好きだ。

また、私は野球がわからず、彼はサッカーのたのしさを知らない。

ここに、ワールドカップのチケットと、WBCのチケットがある。

私がワールドカップのチケットもらう。彼にはWBCのチケット上げる。

これはパレート効率的な状態だ。

それでは、ワールドカップのチケットのみ二枚あった場合はどうだろうか。

私がワールドカップのチケットもらう。彼にも申し訳ないからもう一枚のワールドカップのチケットをあげる。そうすれば彼も少しは喜ぶだろう。

しかし、これはパレート効率的でない。

何故なら二つとも私がもらった方が、ワールドカップチケットをもらった彼の満足度より、満足度がたかいからだ。
全体としては、その方が効用は高くなる。

つまり、全体として最大限の効用を生み出している状態がパレート効率的ということだ。

この例からもわかるように、パレート効率とは公平性とはまったく関係がない。

なお、余剰分析での、死荷重が発生している状態はパレート効率的でない。

何故なら、政府が介入を止めることによって社会全体の余剰は増えるためである。

photo credit: hans s via photopin cc

編集後記

重要なキーワードです。しっかり理解しましょう。

それにしても、図がないというのは、とても楽です(((^_^;)

▼▼▼続きを読みたい人は▼▼▼

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

  1. 経済学からみた利潤を最大化する方法|ミクロ経済学(2)

  2. 市場の均衡点とは?|ミクロ経済学(16)

  3. 人々はなぜ貿易をするのか|自由貿易による余剰|ミクロ経済学(24…

  4. 効用関数をしっかり理解|ミクロ経済学(8)

  5. 長期における費用関数|ミクロ経済学(5)

  6. 市場均衡の調整過程とは?|ミクロ経済学(17)

おすすめ記事

  1. 貿易に関税をかけると余剰はどうなる?|ミクロ経済学(25)
  2. 人々はなぜ貿易をするのか|自由貿易による余剰|ミクロ経済学(24)
  3. ヘクシャー・オリーンモデルとは?|ミクロ経済学(23)
  4. 絶対優位でなく比較優位がスゴイ|国際貿易|ミクロ経済学(22)
  5. パレート効率的な状態の事例|ミクロ経済学(21)

最新記事

  1. 前提 効率的市場では、現在までに発生している情報が全て価格に織り込まれている市場を前提としている。…
  2. インカムゲインは配当金、キャピタルゲインは株価変動による値上がり益。 キャピタルゲインは需要と供給の…
  3. 知的財産権における過失の推定規定とは、調べれば簡単わかることなんだから、知らなかったよと言ってもダメ…
  4. 改正前の民法では瑕疵担保責任が規定されていた。 この「瑕疵」という概念が変わり、「契約不適合」となっ…
  5. 債務不履行よる契約解除は、債務者の帰責事由を不要としたため、債務者に故意、過失がなくても、債権者は契…

おすすめ記事

  1. 効率的市場仮説
  2. インカムゲインとキャピタルゲイン
  3. 知的財産権における過失の推定規定

Facebook

【注意】記事へのコメント欄について

コメント欄はスパムが多いため大変申し訳ございませんが中止とさせて頂きました。修正加筆など含めこちらからご連絡いただければ、内容によりますが記事に反映することも可能です。
ページ上部へ戻る