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市場の均衡点とは?|ミクロ経済学(16)

市場

ここまでは、個々の企業や個人についての特性を中心にモデルを考えてきたが、それらのモデルを元に、市場ではどのように取引量が決定されていくのかについて考えていく。

まず、ここではモデルをシンプルにするため完全競争市場を前提に話をすすめる。

完全競争市場とは、個々の企業が価格影響力を持たず、価格は市場により決定される市場のことを言う。

市場均衡

完全競争市場では、需要量と供給量は均衡すると考えられる。

一般的に縦軸を価格、横軸を数量として図示する。

通例では、左下から右上へ伸びる曲線(直線で書かれることが多い)が供給曲線S、左上から右下に伸びる曲線は需要曲線Dである。

それらの曲線は、価格がいくらだと(需要や供給の)数量はこうなる。というように見る。

数学では、横軸が変数で縦軸がその時の解(結果)だったが、その逆の見方をする。

需要曲線と供給曲線が交わった点を均衡点と呼び、均衡点より価格が低いと需要超過、高いと供給超過の状態になる。

均衡するまでの調整過程は、あらためて説明する。

需要曲線と供給曲線はいくつかのきっかけでシフトし、均衡点も変動する。

需要曲線のシフト

需要曲線がシフトする代表的な要因は、所得と他財の価格の変動である。
当該財の価格変動はシフトの要因にはならないので注意したい。

所得の変動

所得が上昇(低下)すると、

消費量を増加(減少)させる。つまり、需要量があがる(下がる)ので、需要曲線は右(左)にシフトする。

結果として、

均衡価格は上がる(下がる)。

他財の価格変動

他財が当該財にとって代替財となる場合は、

他財価格の上昇(低下)により他財の消費量が減り、相対的に当該財の消費量を増加(減少)させる。

つまり、需要は増える(減る)ので、需要曲線は右(左)にシフトする。

結果として、
均衡価格は、上がる(下がる)。

また、他財が当該財の補完財となる場合は、

他財価格の上昇(低下)により他財の消費量が減り、それに伴って当該財の消費量も減少(増加)する。

つまり、需要は減る(増える)ので、需要曲線は左(右)にシフトする。

結果として、

均衡価格は、下がる(上がる)。

供給曲線のシフト

供給曲線がシフトする代表的な要因は、技術の進歩と生産要素価格の変動である。

技術の進歩

技術が進歩すると生産性が上がり、供給量が増加する。

つまり、供給曲線が右にシフトし、均衡価格が下がる。

産要素価格の変動

生産するための要素価格が上がる(下がる)と、生産量か減る(増える)ため、供給量が増加(低下)し、供給曲線は右(左)にシフトする。

つまり、結果として、

均衡価格は下がる(上がる)。

編集後記

ここでは、需要曲線と供給曲線がどの様な要因でシフトするのか、を把握すればいいかなと思います。

個々の要因と結果については、例えば、技術進歩→均衡価格低下のように、丸暗記で覚えてしまうのも手かも知れませんが、プロセスをイメージしておくと理解がふかまります。

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